日帰り旅の記録2016
[「たまゆら」卒業式]
横須賀
2016年4月10日

アニメ「たまゆら」が2016年4月2日公開の劇場版(「たまゆら~卒業写真~ 第4部 朝 - あした -」)をもって完結し、
4月10日に横須賀、4月24日に竹原で「卒業式」と銘打ったイベントが行われた。
以下は横須賀のイベント参加前の日帰り旅の記録。

武蔵小杉駅近く(川崎市中原区)で家族と昼食を取った後、
JR横須賀線の久里浜行き電車(11両)で横須賀駅に到着。
明治以来の軍港都市らしく、ホームからは海上自衛隊の艦船が見える。
1・2番線の線路はここで行き止まりとなり、
久里浜発着の列車は3番線を使用する。
駅舎。
ホームからこの撮影場所まで段差はない。
JR横須賀駅前にあるヴェルニー記念館(入館無料)。
横須賀製鉄所(後の横須賀造船所)の建設に尽力したフランス人造船技師
フランソワ・レオンス・ヴェルニー(François Léonce Verny)の功績を記念するために
2002年に開館した。
建物はドーマーウィンドウ(屋根窓)、屋根に突き出た煙突、急傾斜の屋根、石の壁といった
フランス・ブルターニュ地方の住宅の特徴を採り入れている。
館内には船の部品製造に使われたスチームハンマー2台
(3tと0.5t、平成10年に国の重要文化財に指定)が
展示されているほか、1/10サイズの模型で動きや仕組みを見られる。
JR横須賀駅ホームからも見えた護衛艦は
「いずも」(DDH-183)。
その右奥にはイージス艦
「こんごう」(DDG-173)が見えた。
対岸はアメリカ海軍(U.S. Navy)の
横須賀海軍施設(Fleet Activities Yokosuka)。
右の画像の右側には
海上自衛隊の潜水艦救難母艦
「ちよだ」(AS-405)が見える。
ヴェルニー記念館の東にはヴェルニーの名を冠した
ヴェルニー公園がある。
逸見波止場衛門跡(横須賀市指定市民文化遺産)。
旧横須賀軍港逸見門の衛兵詰所。
左側には「逸見上陸場」、右側には「軍港逸見門」
の銅製表札が掲げられている。
公園の中心・開明広場にある2体の胸像。
左はフランソワ・レオンス・ヴェルニー、
右は江戸幕府の外国奉行や勘定奉行などを務めた
小栗上野介忠順。
開明広場の片隅にある「開港碑」。
横須賀発展の礎を築いた
小栗とヴェルニーの功績を顕彰するため、
昭和28年に両者の胸像とともに設置された。
艦船の修理に使われるドライドック。
中央やや右(中央部に傾斜のあるビルあたり)に見える
1号ドックは明治4年に完成した日本最古の
西洋式石造ドックで、今も現役で使われている。
アニメ「たまゆら~もあぐれっしぶ~」の
作中にも描かれている洋風あずまや。
さくらの広場には海軍関係の碑がいくつかある。
←「軍艦山城之碑」と「國威顕彰碑」
「軍艦長門碑」と「軍艦沖島の碑」→
戦艦山城は横須賀海軍工廠で建造され、
太平洋戦争中は第二艦隊第二戦隊の旗艦となった。
戦艦長門は太平洋戦争開戦時の連合艦隊の旗艦で、
終盤は燃料・物資不足により横須賀に停泊していた。
敷設艦沖島は帝国海軍最大級の機雷敷設艦だった。
さくらの広場では花見客もいたが、
花はだいぶ散っていた。
海軍の碑。
本町三丁目交差点の歩道橋「ベイウォーク」から
京浜急行本線汐入駅前を撮影。
なお、アニメ「たまゆら~hitotose~」第1話での
汐入駅前の俯瞰シーンはここではなく
横須賀芸術劇場からのほうが近い。
京浜急行の汐入駅。
特急停車駅であるが、
日中の快特と普通車のみ運行される時間帯は
(品川方面からは)金沢八景駅・
(京急久里浜方面からは)横須賀中央駅で
普通車への乗り換えが必要。
開場前の物販でグッズを購入後、開場時間まではだいぶあるので
駅付近を散策することに。
汐入駅から南西に進み、逆S字カーブを上っていると
このようなトンネルを埋めたと思われる跡を発見。
坂本交番前交差点の少し手前で右折し、
西方面一方通行(二輪・軽車両除く)の道を進むと
高さ制限2.4mのトンネルに到着。
ここが坂本隧道の東側坑口。
トンネル内はこのようになっている。
直線のため、奥には出口が見えている。
トンネル内で振り返って東側出口を見る。
トンネルを進むと、西側には・・・
西側出口にある桜の木は残念ながら
ほぼ葉桜になっていた。
なお、アニメ「たまゆら~hitotose~」第1話の
最後のシーンは、満開の桜が咲き誇る
この場所だった。
坂本隧道の西側坑口。
四輪はこちらから入れないため、
通常は走行中の運転席からこの煉瓦造りの立派な坑口を見ることはできない。
(※もちろん、トンネルを抜けた後に見たらわき見運転です。)
来た道を戻り、坂本交番前交差点を左折。
しばらく進むと立派な煉瓦造りの門。
現在は横須賀市立坂本中学校の校門として使われているが、
かつては帝国陸軍横須賀重砲兵連隊の営門だった。
はまゆう公園へのアプローチ階段。
「汐入卒業式」の開場時間が近づいてきたので
汐入駅前に戻る。
帰りに下りたこの坂は、
その名も「ちこく坂」。
横須賀重砲兵連隊の兵士が坂の下にある町で
遊んだ後、遅刻しないようにこの坂を
駆け上ったのがその名の由来とされる。

「汐入卒業式」の内容については各種メディアを参照いただきたい。
「汐入卒業式」は予定より40分ほど押して終了。
時刻表を調べ、汐入駅のホームに駆け上ると同時に特急品川行きが入線。
通勤ラッシュ並みの混雑の中、横須賀を離れた。
なお、京急川崎駅で下車し徒歩連絡で南武線に乗り換えるところで
京浜急行で人身事故発生のため運転見合わせの情報。間一髪だった。


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