2泊3日壱岐への旅
黒崎→壱岐→小倉
Kurosaki→Iki→Kokura
[北九州市八幡西区→長崎県壱岐市→北九州市小倉北区]
2017年
9月17日
(2日目)
下 関 角 島1

このページのタイトルにもある通り、今回の旅の一番の目的地は壱岐(長崎県壱岐市)だった。
博多→壱岐(郷ノ浦)間は九州郵船のジェットフォイルに乗船予定で、1か月前には九州郵船のWebサイトで予約も済ませていた。
しかし、ホテルの予約が後手に回ったため博多港付近・福岡駅周辺では予約が取れず、1日目(9月16日)は黒崎駅前、2日目(9月17日)は小倉駅近くのホテルを予約。
※この時点での計画は、黒崎駅を5時台に出る列車に乗って博多まで行き、バスに乗り換えて博多港へ向かうつもりだった。

旅行開始まで1週間を切ると、台風18号が3連休中に九州に上陸する可能性高しと報じられ、旅行を決行するならどこかで台風とすれ違うことになるだろうと思っていた。
出発前日時点でそれが中日の17日になりそうなことがわかり、壱岐行きは無理そうだが、17日に台風をやり過ごせば初日と3日目は予定通りに行けそうだと判断。
16日は前述の通り下関観光を行った。
その途中、ロープウェイに乗って火の山(山頂駅)についた後で運航情報(九州のりものinfo.com)を見て、17日の博多-壱岐間のジェットフォイル欠航を確認。
ロープウェイ最終便で火の山から下りて御裳川バス停に向かう途中、北九州市の「避難準備情報」のエリアメールを受信した。

小倉駅でかしわうどんを食べた後、黒崎のホテルに向かうまでの時間調整として小倉駅周辺の商業施設を冷かすため改札を通る。
この時点では、17日はホテルで朝食をとった後、JRが運転見合わせになる前に小倉に移動して商業施設などを見て回ればいいと思っていたが、改札の傍らにあったものは・・・。
「台風18号接近に伴う九州新幹線・在来線 9月17日(日)の運転計画について(お知らせ)」と題した張り紙。
それには「○在来線 【JR九州全線】始発から運転を見合わせます」との通告。
(九州新幹線も熊本-鹿児島中央間で始発から運転見合わせ)

上の画像は黒崎駅に掲示されていた「お知らせ」。

始発からの在来線全線運休という思い切った施策は想定外で、予想以上に事態は悪化していた。
そして、気象情報サイトでは17日12時過ぎから大雨なり風も強くなるとのこと。
そこで、明日に備えて下記のことを行った。

・小倉駅近くのコンビニで、飲み物と比較的消費期限の遅い(18日、19日までもつ)パンを購入。
・17日宿泊予定のホテルに行って、チェックイン可能な時間までロビーで待たせてもらってよいかを確認。
・小倉から準快速大牟田行きに乗車中、17日の黒崎→小倉の代替移動手段を検討、同区間に西鉄バス(1系統、22系統および特快)があることを確認。
・黒崎駅に到着後、西鉄バスの黒崎バスセンターで小倉方面行きののりばと時刻表を確認。
・ホテル到着後、現時点では西鉄バスの当該路線の運休予定がないことを確認。
・小倉で降車するバス停から、宿泊するホテルまでの導線を確認。

黒崎→小倉間に西鉄バスの路線があったことは不幸中の幸いだった。
もしなかったら(もしくはあっても運休していたら)タクシーで4000円近い出費を覚悟しなければならないところだった。

翌17日、起床後に運行情報を見ると、西鉄電車と筑豊電気鉄道は9時をめどに運転を見合わせるとのこと。
(筑鉄は9時24分黒崎駅前発を最後に運転見合わせ)
バスは現時点でそのような情報がないものの、いつ打ち切られるかわからないので9時くらいのバスに乗ることにした。
朝食中に雨が降り始めたため、mont-bellのレインコートを着てホテルをチェックアウト。

[8:51]
ホテルから黒崎バスセンターへ向かう途中。
国道3号の門司まで26kmのキロポスト横を通過。
黒崎バスセンター1番のりばで9時1分発(+2分ほど遅れ)の砂津行き特快バスに乗り、当初予定した博多に行くことなく小倉へ引き返した。
約40分の乗車ののち、魚町停留所で下車。
魚町からホテルまでは福岡県道37号(ちゅうぎん通り)を北上するだけ。
しかし、雨風ともにまだそれほど強くなく、通行人も日曜にしてはやや少ないかもしれないが閑散とした様子はない。
ホテルに直行するには早すぎると判断し、しばらく銀天街の店舗を冷かした。
[左は10:01、右は10:02]
銀天街の外れからリバーウォーク北九州と紫川に架かる常盤橋を見る。
11時頃に一蘭で早めの昼食をとった後、県道37号に戻って北進。
JR鹿児島本線をくぐる浅野アンダーパスを通って一旦ホテルに行った。
ホテルのロビーでしばらく待機していたが、12時を過ぎても風は少し強くなったものの雨は強くない。
雨風の様子を気にしつつ、小倉駅前で時間調整することにした。
12:25時点の小倉駅の新幹線発車案内標。
九州新幹線直通のさくらみずほは熊本止まりとなっていた。
[12:28]
JR九州(在来線)の小倉駅改札口。
シャッターを閉めて、その前に駅員3名が立って問い合わせに対応していた。
14時にホテルに戻ってチェックインした。
これまで数多く行ってきた旅で、こんな早い時間にチェックインしたのは初めて。
3時間ほどホテルの部屋にいたが、外の様子はあまり変わらず、通行人が傘を差して歩けるほどだった。
(その間に、筑鉄は14時半頃運転を再開したとの情報も入ってきた。)
そして17時前には雨が上がったため、気晴らしにホテルから小倉駅前まで行ってきた。
国道199号に突き当たった。
画面奥には「新日鐵住金八幡製鐵所(小倉地区)」(旧住友金属工業小倉製鉄所)と関連企業の工場が立ち並ぶ。
国道199号を越え、県道37号の延長上にある道を北上しながら工場を撮影。
突き当たった岸壁から西側を撮影。
同じ場所から東側を撮影。
紅白煙突の間に立つ高さ205mの大煙突には2013年10月に公募で「北九州アイアンツリー」の愛称がつけられた。
あさの汐風公園。
噴水は通常営業のようだった。
この後小倉駅まで行き、駅周辺にある飲食店の営業状況を確認してからホテルに戻った。
そして、19時過ぎに夕食を取るついでに夜景を見に再度外へ出た。
国道199号の突き当り。
県道37号の延長上にある道から撮影した(左:)リバーウォーク北九州方面と(右:)新日鐵住金八幡製鐵所小倉地区。
岸壁から2時間ほど前と同じ構図で新日鐵住金八幡製鐵所(小倉地区)の西側を撮影。
新日鐵住金(中略)の東側を撮影。
少々わかりずらいが、"北九州アイアンツリー"が赤やピンクにライトアップされている。
あさの汐風公園。
ここからもライトアップされた"北九州アイアンツリー"が見えた。
20:09時点の小倉駅の新幹線発車案内標。
台風が四国・中国・近畿方面に向かったこと(それによる倒木など)や、台風との関連が不明な停電といった様々な要因が重なって、山陽新幹線は遅れ120分以上(特急券の払い戻し対象)に。
乗車予定だったと思われる人たちが改札前で途方に暮れていた。

夕食を取った後ホテルに戻ったが、先ほどの改札前で途方に暮れていた人たちと、翌日は同じ境遇になるかもしれなかった。
台風が過ぎても、安全確認が終わるまで運転見合わせ、線路が(土砂流入や路盤流出などにより)支障されていて不通、といったことがありえる。
状況によって明日の行動を4パターン考えてから床に就いた。
「すべて予定通り、その日に帰宅」利用予定の新幹線・在来線とも平常運行の場合
「観光の予定を変更、その日に帰宅」利用予定の路線のうち新幹線は平常運行だが、JR西日本の在来線が不通(JR九州の宿泊地周辺の在来線は平常運行)の場合
「観光の予定はそのまま、帰宅は翌日に繰り下げて連泊」利用予定の路線のうち在来線は平常運行だが、新幹線が不通の場合
「観光の予定を変更、帰宅は翌日に繰り下げて連泊」利用予定の新幹線・JR西日本の在来線とも不通の場合

結局のところ、この日の台風は(黒崎・小倉においては)思ったほどの暴風雨をもたらさなかった。
しかし、JR九州の終日全線運転見合わせは間違いでなかったと思う。
実際に日豊本線と豊肥本線で災害によって不通区間が生じており、中途半端に列車を動かしていたら列車への被害や不通区間に列車が取り残されるなどの事態が起きていたかもしれない。


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