旅の記録2016GW北陸編
立山黒部アルペンルート
(信濃大町駅→扇沢駅→黒部ダム駅→黒部湖駅
→黒部平駅→大観峰駅→室堂駅→美女平駅→立山駅)
Tateyama Kurobe Alpine Route
2016年5月2日
黒部峡谷(その1)

2016年のゴールデンウィーク(大型連休)は5月2日と6日が現場の休業日となったので、なんと10連休。
しかし、3月の「バースデイきっぷの旅」や4月の三原竹原行きでだいぶお金を使っているのと、
長期の旅行は自分の体力が持たないことから、いつもと同じような2泊3日の旅にした。
ただし、せっかく平日が休みに入っているのだからそれを組み込まない手はない、
というわけで日程は5月2日(月/平日)・3日(火/憲法記念日)・4日(水/みどりの日)の3日間。

初日の目的地は2009年10月に一度訪れた立山黒部アルペンルート」。
前回は富山から入ったが、今回は大町(長野県)側から入る。
これは、もちろん大町側からのアルペンルートが初めてということもあるが、
富山側はこの時期、Webでの予約を推奨するほど混雑するため。


※下記画像の撮影時間は列車・バス等の発着時間と前後するため本文記述の時間と多少ずれている場合があります。

5月2日(月)、通常の月曜日に比べると幾分か空いている南武線の各駅停車で立川まで行き、
立川からは千葉発南小谷行き「特急あずさ3号」に乗車。

信濃大町駅標高713m)に到着。
バス停の前には「おおまちの水」と名付けられた
水飲み場がある。
アルペンルート・大町側最初の乗り物は
11:15発扇沢駅行き路線バス
扇沢駅より先のアルペンルートのきっぷは
信濃大町では買えないので、
バス停横のきっぷうりばで
扇沢駅までのきっぷ(1360円)を購入する。
アルペンルート公式サイトの時刻表よりも
10分近く早く扇沢駅標高1425m)に到着。
駅前にはまだ雪が残っている。
ここでアルペンルート通しのきっぷを購入し、
トロリーバス乗車時刻の指定を受ける。
富山地鉄の電鉄富山駅まで(9490円)購入できるが
ここで購入したきっぷは立山駅まで(8290円)。
2番手は関電トンネルトロリーバス
当初予定より30分早い12時発のバスで黒部ダムへ。
12時7分に県境を通過し長野県(大町市)から富山県(中新川郡立山町)へ。
12時9分に中間の信号所で黒部ダム発扇沢行きトロリーバスと行き違い。
その際に、運転席でタブレット交換が行われていた。
黒部ダム駅標高1470m)に到着。
駅には1/186の黒部ダムの模型がある。
黒部ダム堰堤へはこの階段を下りる。
階段+この先の通路で下る分、
黒部ダム堰堤とほぼフラットな黒部湖駅は
黒部ダム駅より15m低い位置にある。
緩い下り坂となっているトンネルの先は・・・
黒部ダムの堰堤(標高1454m)。
殉職者慰霊碑の上部に積雪があり、
落雪・落石の恐れがあるとして
慰霊碑周辺は雪解け後、
浮石除去作業が終了するまで
立入禁止となっていた。
エメラルドグリーンに見える
黒部湖の湖面。
堰堤上部の歩道を進む。
平日にもかかわらず多くの観光客がいるものの、
その大半は中国など外国から来日した人々のようだった。
黒部ダム(黒部湖)右岸の山なみ。
あまり長居はできないので、
左岸の岸壁に開いたトンネルへ。
トンネルの先には
3番手・黒部ケーブルカー
黒部湖駅標高1455m)。
改札後、
階段式のホームで入線を待つ。
この後入線した12時40分発のケーブルカーに乗車。
黒部平駅標高1822m)でケーブルカーから降りると
外には出ずすぐに4番手・立山ロープウェイの駅へ。
ロープウェイの駅の上層はこのようになっている。
下のほうを写さないのは、人でいっぱいだから。
大観峰方面の"窓"から見えた
雪化粧の山々と青空。
こちらに向かってくるロープウェイの搬器を
"窓"越しにズームで撮影。
大観峰から来たたくさんの客を乗せて到着。
折り返しの13時発大観峰行きも多くの客を乗せて
黒部平駅を発車した。
大観峰駅標高2316m)。ここでも外に出ず、
5番手・立山トンネルトロリーバスの乗り場へ直行。
13時15分発のトロリーバスに乗り継ぎ。
そして、6年7か月ぶりに標高2450m室堂駅に到達。
大観峰からのトロリーバスは
3両の続行運転だった。
室堂駅の温度はなんと9.8度。
アルペンルート公式サイトにある平年の値よりも高い。
室堂駅(室堂ターミナル)から外に出ると、
駅周辺以外は一面の銀世界。
この時期に敢えてアルペンルート行きを選んだ理由は
「雪の大谷」を見るため。
駅前の駐車場には
多数の高原バス用車両や観光バスが停まっている。
6番手・立山高原バスの美女平行きは
ターミナルの建物前に停車している。
「雪の大谷」へのアプローチ通路と
ホテル立山。
いよいよ「雪の大谷」へ。ご覧の通り、
2車線のうち1車線を歩行者用とし、
残り1車線を高原バスや観光バスが
交互通行で使用している。
「雪の大谷」の向こうに見える山には
シュプールが見える。
通常の「雪の大谷」に並行して
「パノラマロード」という歩行者専用通路も作られる。
さらに大谷を進むと、「雪のカレンダー」として
雪壁の縞模様の解説展示が行われていた。
「雪のカレンダー」付近で入口方面に振りかえる。
室堂より富山側は
室堂で折り返す客などもいて大変な混雑が生じており
室堂−美女平間の高原バスは
途中の停留所に止まらない直行便を含めた
多数の臨時便が運行されていた。
美女平行きバスも室堂ターミナルに
乗車待ちの長い列ができており、
乗車できたのは14時20分発定期便の次に発車した
14時24分発の臨時直行便だった。
1000m以上の標高差を下り、美女平駅に到着。
美女平駅の標高は1000mを切って977m
しかし、木越しでもこれくらいよい景色が見られる。
現地にて肉眼で木を通さない景色は
もっとすばらしい。
7番手、そしてこの時期最大のボトルネックは立山ケーブルカー
この日は室堂駅での高原バス乗車時に整理券(乗車便ごとに全員同じ番号、今回自分がもらった番号は14)が配られ、
その番号で呼ばれた順に次の便(時刻表通りではなく頻発運転のようだった)に案内されるシステムだった。
ここでの足止めが長く続くとこの先の目的地の1つに入れない恐れがあったが、幸いそれほど待たされずに
15時39分発の立山行きに乗車できた。
15時46分、大町から約4時間半で
立山駅標高475m)に到着。
立山ケーブルカーでは客の荷物や資材を運搬するため
通常の客車に貨車を連結している。
美女平行きケーブルカーが坂を上っていく。
ケーブルカーが立山駅を出て少し進むと
(美女平発の場合立山駅到着の少し手前で)、
進行方向右手(立山駅到着直前の場合左手)に
ナローゲージの線路が見える。
その正体は・・・
それを見に、富山県立山カルデラ砂防博物館の奥へ。
富山県立山カルデラ砂防博物館
(一部無料、有料ゾーンは400円)も目的地の1つで、
アルペンルートでの乗り継ぎに時間がかかった場合、
閉館時間(17時)に間に合わない可能性もあったが、
この後無事に見学できた。
博物館入口脇にある「護天涯」の石碑。
大正年間に富山県営で立山カルデラの砂防事業が
行われていた際に、当時の県知事が
カルデラ内の巨石に揮毫したものを再現したらしい。
立山カルデラ砂防博物館の奥。
ここに立山砂防工事専用軌道の線路がある。
小さな神社、というより祠の脇にお邪魔し、線路を撮影。
こちらにはデルタ状の分岐。
左奥はスイッチバック用で行き止まり。
右奥は千寿ヶ原連絡所方面。
スイッチバックを繰り返しながら、
山上の水谷連絡所まで続く専用軌道。
専用軌道のターミナルである千寿ヶ原連絡所
(運行管理所)。
まだ今年の砂防工事は始まっていないのか、
ひっそりと静まり返っていた。

この後、立山カルデラ砂防博物館を見学。
見学後、富山地鉄立山線で富山まで行こうと立山駅に戻ったら
電車乗り場に大行列。
次の電車(17:22発)に乗れるだろうかと心配しながら、
駅窓口で「鉄道線・市内電車 全線2日フリー乗車券」(4530円)を購入し、列の最後尾へ。
なんとか乗れたものの、電鉄富山駅まで約1時間立ちっぱなしはきつい。
結局途中の岩峅寺(いわくらじ)駅で不二越・上滝線南富山経由の電鉄富山行きに乗り換えた。

富山駅ビルの「きときと市場 とやマルシェ」内にある「白えび亭」で夕食として
「紅白丼」(白えびの刺身といくらが乗った丼物)を食べた後、ホテルにチェックイン。


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